私の実験室
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NO.1  ヒーターの電圧を自由に変える回路    投稿者  札幌市 原恒夫 Email  ja8atg@jarl.com

 ヒター電圧が6.3Vや12V以外の真空管は使いづらいですね。簡単な回路で条件はあるのですが、かなり自由に電圧を変えることが出来ました。
 条件 
 1 真空管のヒーター電圧が直列(1本でも可)つなぎにして合計50V以上あること。
 2 個々の真空管はヒ-ター電流が同じこと(例300mAシリーズ)

 使用法

 実験では、19M-R10を4本で4球ラジオ作りました。19V管ですので、直列につなぐと19V×4=76Vが必要です
さすがに100Vをそのまま入れると高すぎますので、ダイオードを直列に入れてみます。すると交流の+側だけでヒーターをあたためることになります。真空管1本にかかる電圧は多少のバラツキがありますが11V程度になりました。19V管に11V程度では低すぎます。
ダイオードで交流の下半分が削られてしまったので大幅に電圧が下がってしまったようです。

 では、交流の下半分をコンデンサーで補ってやろうと33μFを回路に並列にいれてみました。するとなんと1本あたり27Vも電圧がかかったではありませんか。慌ててスイッチを切りました。

 今度は、並列に10μFを入れて見ました。すると1本あたり19V~20Vになってくれました。つまり回路に並列に入れるコンデンサーの容量により電圧を自由に変えることが出来るようです。

 直列に入れるダイオードは当初1000V1Aを入れていましたが、電源を入れた瞬間にヒーターに大きなサージ電流が流れ壊れてしまうことがありました。3Aのダイオードでは特に保護抵抗入れなくとも壊れていません。

 電流が同じ真空管ならダイオード1本、コンデンサー1本でヒーター電圧を変えて使えそうです。これでTV球も有効利用出来そうです。


 
 回路は簡単


 
19M-R10 これで1本に19V~20Vがかります 


 不思議! 手持ちの30A5を4本直列につないでみます。ヒーターの合計電圧は30V×4本=120Vが必要です。
 この回路に100Vを入れると1本に11V~12Vの電圧がかかりました。

 回路に並列に47μF入れるとなんと全体の電圧が113Vまでアップしました。
 これで、30A5の1本のヒーターに28V~30Vがかかるようになりました。
 
 つまり電源の100Vを超えて直列つなぎにしたヒーターにも適切な電圧を与えることが出来るのです。 
 ヒーターの合計電圧が100Vを超え最高何ボルトまでのヒーター回路に適切な電圧を与えることが出来るのでしょうか?

 
30A5 これで1本に28V~30Vかかります 



NO.2 平滑コンデンサーの放電抵抗のすすめ  投稿者 那覇市 城間良彦様
 
 アンプ等を調整中に一度電源を切った後に高圧回路にさわるとコンデンサーに残っていた電気で感電することがあります。
稀には翌日までコンデンサーに電気が残っていることもあります。
 そこで、高圧回路に放電用の抵抗を入れておくとすみやかに電源回路に残っている電気を放電させることが出来、感電を防止することが出来ます。
 整流管に直熱タイプのものやダイオード整流の場合は、真空管のヒーターが暖まり高圧電流が流れる前に無負荷状態になり異常な高圧電圧が電解コンデンサーにかかるのを防止するブリーダー回路にもなります。


NO.3 手元電源スイッチ 投稿者 那覇市 城間良彦様

 試作機の調整等の際に手元に電源スイッチがあると便利です。手元スイッチは100円ショップにあります。

 


NO.4  テスト電源ケーブル  那覇市 城間良彦様

 
廃棄する家電品などから切り取った電源コードに、ヒューズとワニ口クリップを取り付け、テストケーブルを作ります。使用法は自己責任です。主に電源トランスのテストに役立ております。

 

NO.5 バリコンにトリーマーを取り付ける  札幌市 原恒夫


 最近はトリーマーの付いたバリコンを探してもめったに見つかりません。見つかっても高価です。
 そこで、手持ちのトリーマーを取り付けてみました。幸いトリーマーの3点をバリコン本体に半田付け出来ましたので、安定して固定出来ました。それで「ラジオ少年」でもこのトリーマーの頒布を開始しました。

 

NO.6 半田鏝、簡易温度制御スイッチ  喜多方市 岩渕 美智男様

 通常40Wの半田鏝を使っていますがワット数に対して鏝先が小さいのか電源を入れたままですと過熱して鏝先が黒くなってしまいます、そこで半田鏝の電源を取るテーブルタップに中間スイッチを付けスイッチ部に1N4007等の高電圧に耐えるダイオードを入れて鏝を使わない待機時にスイッチを切りにしています、そうすると鏝の電圧が半分になり過熱を防ぐ事が出来ます
 またプリント基板等の半田付けでワット数が小さい方が良い時もスイッチ切りの状態で適切な温度で半田付けをする事が出来ます、注意点は半田付け作業以外の時は中間スイッチを必ず入りの状態にして置くことです、ワット数か大きい機器を使おうとするとスイッチ切りに位置ですとダイオードが損傷しワット数が小さい物ですと異常動作をします。


【簡単で実用性のあるTUBEチェッカー】の実験

            東京都練馬区  武 真一

テスターで電圧を測るような手軽さで、『手持ちの真空管の良否を簡単にチェック出来ないものか』そんな思いでインターネットのサイトを見ていたら『あなたの真空管を調べてみましょう』と題された新宮 寛氏の製作記事が目に留まりました。このチェッカーはgm計測式に属しますが通常のチェッカーと異なり、gmの値を直接計測するものではありません。その理由を設計者の説明文から抜粋転記いたします。

『既製のチューブチェッカーにはエミッションを測定するものと、gmを測定するものとがあります。エミッション式のものは非常に簡単ですが、グリッドなどの電極がどうであろうとも、エミッションが出ていればOKと判断され正確さに欠けます。またgmチェッカー式のものはすべて複雑になり取り扱いが簡単にいかず、使う度に一々説明書を読むようでは不便です。それにメーターに現れたgmの値も信用のおけるものではありません。(これは米国製の有名なチェッカーにも言えることです。)  我々アマチュアはgmの値を知ったからといって、一々計算してセットを設計するものではありませんから、わざわざこんな複雑な測定器を用いる必要はありません。そこで私達アマチュアが使うに手頃な、そして取り扱いが簡単で、実用上まったくさしつかえの無いチューブ・チェッカーの回路と製作法、使用法などについて次に説明してみましょう。』・・・・・

既製チューブチェッカーのgm値が信用できるかどうか私には判りませんが、『我々アマチュアはgmの値を知ったからといって、一々計算してセットを設計するものではありません・・・』この見解に関しては私もまったく同感です。また同名の真空管の中から標準球を設定し、その計測値を基準にして対象球の良否を判定する方法は、私の求めていた簡易な計測法と一致するとの期待から早速実験回路を組んでみました。


回路図は【第1図】のように非常に簡単です。以前真空管試験機をバラックで組んだシャーシを利用したので短時間で回路を組み立てることができました。配線をチェックして各所電圧等を確認した後、手持ちのだいぶ使い古した感じの12BH7Aを計測してみました。入力ボリュームを0にしてSWをON、ヒーターが温まったらメーターSWを押しながら指針が150μAを指すところまでボリュームをまわして、100等分値を記録します。次にユニット切り換えSWで第2ユニットを計測するとメーターの針が15μA程度低下しました。こちらのユニットの方が経年劣化が進んでいるようです。 ボリュームに連動するメーター指針の動きや、スイッチ類の切り替え動作などから、実験回路は正常に動作していると確認できたので、手持ちの真空管を次々に計測してみました。その結果得られた各球の数値はメーカー規格表のgm値とほぼ連動している傾向が確認されました。

これは『実用になる』と確信を得られたので常備の測定器にしようと思いましたが、さすがにバラックでは計測にも保管にも不便なので、新宮氏の記事に習って木製枠にアルミパネルを乗せ、真空管ソケット、SW類、メーター等を取り付ける形のケースに組み直しました。真空管試験機らしくなったと自画自賛しています。【第2図】

 
 【第2図】

TUBE Gm 計測値
6AU6 3,900 41
6EJ7 15,000 30
12AT7 4,000 31
12AU7 3,100 37
12AX7 1,250 54
6FQ7 3,000 34
12BH7A 3,100 33
6GA4 7,000 23
6GB8 20,000 23
6GB3A 14,000 33
25E5 14,000 30
6SN7 3,000 37
6080 7,000 46
6JE6A 9,600 27
6HB5 9,100 22

   各真空管計測値



最後にこのチェッカーの使い方を再度説明します。まず計測する球と同名の真空管の中から、「比較的新品に近いもの」を標準球とします。当該のソケットに挿入してヒーターが温まった後、メーターSWを押しながら(メーター開放状態)針が150μAを指すところまでボリュームをまわして 100等分目盛を読み取り、これを基準値とします。次に計測する真空管に差し替え、ボリューム目盛を基準値にセットして、ヒーターが温まったらメーターのボタンを押して針が150μA近辺を指せば勿論良品です。設計者の判定基準では120~180μAはOK、90以下はNG、その中間は使う場所により微妙とあります。







実際の計測では標準球の入手が一番の難問と思われますが私は次の様に考えています。  ①同じ品名の球が数本ある場合には全数を測ってボリューム目盛の一番小さい(gmの大きい球)を標準球とする。      ②1,2本の場合にはgm値の近い同類の真空管の計測値から類推して基準値を決める。      ③単独球の場合には取りあえず計測値を暫定基準値として、のちに同名の球の計測を行った際の数値と比較校正して徐々に精度を高めてゆく方法がより現実的であると思われます。

現在、試行錯誤を繰り返しており未だ完成の域には達して居りませんが、取りあえず手持ちの真空管各種を計測できるレベルまでに達しましたので、簡易チューブチェッカー製作の経緯を中間報告させていただきました。先諸諸氏のご批判を頂ければ幸甚です。