7石ラジオキット KIT−735 製作記
NPO法人ラジオ少年 原 恒 夫

1 はじめに 秋葉原では、ほとんどみかけることなくなったトランジスターラジオキットですが、中国ではまだ高校生や大学生向けのラジオキットが販売せれているようです。このキットも中国製で、ケースサイズが大きいこと、スピーカーも大きい、電池も単一を使用ということで、教材として製作した後も机の上に置いて、ホームラジオとしても使えます。ただ、製作説明書も付いていないので、パーツの取り付けも考えながら製作をすすめなければなりません。指導される先生方には、必ず試作をされることをお願いいたします。
2 製 作 回路は、中国独特の中間波増幅が1段増幅になっています。中間周波を2段増幅する発振になやまされることから逃げているのだと思います。不足のゲインは低周波僧服で稼いでいるわけです。IF一段で帯域は相当広いと思われますが、特に混信で困ることはないようです。
プリント基板に部品を取り付けるのは、CRの定数やトランジスターを間違わないように注意するだけで、特に難しいところはありませんでした。CRなどを間違って部品を差し替えますと、プリンの基板のパターンがはげて来ます。
バーアンテナのコイルL1には、特に色分けされていませんので、テスターで一次コイルと二次を確認しておきます。
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| 部品は、まちがいないよう取り付けます | 糸かけは結構時間がかかります |
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| ダイヤル板は、2本の2.6mmビスで取り付けます | ダイヤルカーソルは、糸にはさみます |
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| 使い道不明の部品は、スピーカー固定用でした | プリント基板固定のビスは左側だけで止める 右側は、ケースの裏蓋からビスを差し込みます |
一応全部の部品の取り付けが終わったところで、スピーカーと3Vの電池をつないで動作のテストをしてみます。スイッチを入れボリュームを回していくとサーとノイズがでれば部品の取り付けはまちがいないでしょう。バリコンを回してみますとローカルの局が受信できます。
3 調 整 まずIFTの調整をします。このIFTは、中心周波数が465kHzです。455kHzで調整しても実用上問題はないようです。IFTの次は、単一調整をします。
ポリバリコンを左側に回しきり低い周波数にしておきます。局発コイルL2(コアの色黒)を回しテストオシレッターからの540kHzを受信出来るようにします。540kHzが最大感度で受信出来るようバーアンテナのコイルL1を動かします。バーアンテナのコイルL1の容量が多く、バーアンテナのコアから5mmくらいはみ出たところで最大感度になりました。一次側のコイルG側を10回くらいほどくとフェライトコアから飛び出しません。
次にポリバリコンを右に回しきり、高い周波数の調整をします。テストオシレッターから1600kHzを出し、ポリバリコンのOSC側のトリーマーを回し、受信出来るようにします。1600kHzが受信出来るようになったらポリバリコンのANT側のトリマーを回し、最大感度で受信出来るようにします。このときは、1600kHzがかすかに受信出来るようにテストオシレッターの出力を小さくして調整します。
調整が完了しましたら、糸かけダイヤルを取り付けます。糸かけの手順はこちらをご覧下さい。
4 おわりに バーアンテナも長く、低周波増幅も3段ですので、結構高感度です。音量もあります。ただ、たてつけの悪さというかケースをはじめ部品の取り付けなどがぴったり合わないところがあります。これは、教材ということで安く作るため精度を上げられないものと思われます。しかし、学生さんが教材として作るには十分です。日本のメーカーさんも是非学生さんや企業の研修用の教材を提供してくれることを望みます。