2球再生式ラジオキット(並三相当)2R−STD製作記
原 恒 夫
1 回路のあらまし
全くの標準回路です。再生コイルは、再現性が良くかつ再生の掛かり方スムーズなカソードタップ方式を採用しています。大きな特徴として高圧回路を125Vに押さえ感電による事故の防止を考慮しています。B+が低いため、検波管のプレート電圧を下げないように1:3の低周波トランスのコイルを一次と二次を直列つなぎとして使用しています。このため抵抗負荷に比べ殆ど電圧降下が無く、高いプレート電圧をかけることが出来ます。また、1:3のトランスのコイルを直列につなぐことによって、150Hものインダクタンスとなり、大きい検波出力を得られます。
検波管にはポプピュラーな6BA6、低周波増幅管には6ZP1相当のMT管6AK6を採用しています。
B電源は、100Vを半端整流し約125Vを得ていますが、倍圧整流で250Vを加える事も出来ます。
回路図は、こちらです。
2 組み立て
まずシャーシー上の主要部品を取り付けます。(シャーシーに張ってある保護用の青いビニールシートは必ずはがして下さい)最初に、50kΩのボリュウームを取り付けますが、ストッパーの穴は空いていませんので、ボリュームを好みの位置にと付くように3mmの穴を空けます。電源トランスは、6.3V側を外側に向け100V側を内側にします。これも感電防止のためです。真空管ソケットは向きに注意します。OUTプットトランスも向きに注意します。1:3の低周波トランスは、予め1次と二次を直列につないでから取り付けると良いでしょう。
配線の手順
1 アース母線を鈴メッキ線ではります。
2 アースをするヒーターの片側他アースするところは全部鈴メッキ線でアース母線に半田をします。
3 後は、電源部、低周波増幅管周り、検波管周りを配線をします。
| 二次側出力70V、100V 40mAの特注品 | カソードタップ式並4コイル |
| 1:3トランス 直列つなぎで150Hになります | ビスナットセット 予備も入れてあります |
| パーツセット | 線セット タップり余裕の量を用意しました |
| CRセット | シャーシーは青い保護シートをはがして使用 |
| あくまでも参考としてご覧下さい。配線は、必ず配線図を見ながら進めます。 |
| ダイヤルシールを作って貼ってみました |
| 背面の様子です |
3 調整と受信方法
配線に間違いが無いことを確認して、真空管を差し、スピーカーを付け、アンテナ端子に2m以上のアンテナ線を付けます。
電源スイッチを入れ各部の電圧を調べてみましょう。6AK6の第一グリッドに触りますとブーンという音がでれば低周波段は正常に動作しています。6BA6のプレートには90V以上がかかっていますか。50KΩの再生の調整用ボリュームを回して行くと6BA6のスクリーン電圧が上がって発振しますので、発振する手前で感度が最高になります。電波の強さにより再生のかかる位置は異なりますので放送局毎に微調整します。音量調節のボリュームを付けていませんので、再生ボリュウムの感度調節で、音量の調節します。
再生コイルの調整のポイントです。
再生のかかり具合をみてカソードタップの位置を調整します。調整のポイントは、50kΩのボリュームを回して再生がかかりはじめるところで6BA6のスクーリングリットG2の電圧を測ってみます。2V〜3V位で再生がかかりはじめるなら再生コイルの巻き数が多すぎますのでE端子から再生コイルをほどいてK−E間を2回巻程度にします。これでG2の電圧が10V〜15V位で再生がかかりはじめます。6BA6の場合、最も検波出力の大きくなるのは、G2の電圧が20V前後です。
受信範囲は、バリコンに付いているトリーマーで微調整が出来ます。遠くの放送を受信するには、やはり良いアンテナをあげなければなりません。また、弱い電波を聞くには、ヘッドホンを使用します。スピーカーの端子に8Ω程度のヘッドホンをつけます。シャーシーに穴を空けジャックを付けると良いでしょう。